ハードな仕事と子育ての両立に奮闘する毎日。突如あらわれた「フワフワめまい」とは?
猛勉強の末、やっと取得した一級建築士の資格。
お客様に良いものを届けたいとがむしゃらに頑張ってきた36才女性。
結婚、出産、周りに助けられながらの子育てとプライベートも充実。
しかし、自分を後回しにして周りを優先する毎日についにひずみが。
ある日、雲の上を歩くようなめまいに襲われる。
今回のブログでは
- ハードは仕事と育児の両立に奮闘中「めまい」が出現。原因は?
- めまいには「グルグルとフワフワ」の2種類がある。
- 首肩のひどいコリがめまいを引き起こす?
この3つを中心にお伝えしたいと思います。
自他とも認める負けず嫌い、あこがれの一級建築士へ。
小さい頃から建物を見るのが好きで、大学は建築学科へ。
大学卒業後はハウスメーカーに就職、あこがれの一級建築士の資格を得るために、通常の業務をこなしながら2年間受験勉強を続けた。
生まれながらの負けず嫌い、睡眠時間を削った成果が実り無事試験に合格した時は、天にも昇る気持ちだった。
女性の建築士は以前と比べてかなり増えてきたが、そうはいってもまだまだ男性社会。
特に職人さんはほぼ男性のため「何なの、お姉ちゃん?」と言われたりして、現場で統率を取ることに苦労したこともある。
定時で仕事が終わらないことが多く、残業は当たり前。
特に締め切り前は徹夜をするほど。
それでも「お客様のために良い建築物をつくりたい。」という目標は皆一緒。
経験を積むにつれてやり甲斐が増え、ますます仕事にのめり込んだ。
仕事に没頭していた30才の頃、職場の先輩と結婚。
2年後には子宝に恵まれた。
幸い会社は女性の働き方を応援しようという方針で制度が整っており、産休と育休あわせて2年間取らせてもらえた。
子供の保育園も無事決まり、育休明けは時短制度を使って柔軟に勤務。
夫も自分もどうしても都合がつかないときは、母や義母にお願いすることに。
何よりも、今まで積み上げたキャリアを途切れさせないよう周りが協力してくれるのが有難かった。
結婚・出産・子供にも恵まれて公私ともに順調だったけれど・・・。
万全な準備で育休明けは順調にスタート。
上司や同僚も何とか気遣ってくれて、無事に仕事復帰を果たすことができた。
仕事と育児の両立は思っていたより大変で目が回る忙しさだったが、目の前のことに精一杯取り組んだ。
そして1年後、地道な努力が認められ「主婦目線を持つ女性建築士に」と依頼された戸建て住宅設計のメンバーに抜擢。
「私の主婦目線もようやく認められるレベルになったのかな。」と喜びが沸き上がったと同時に「さあ、頑張るぞ。」と更に気が引き締まった。
しかし、この仕事は想像以上にハードだった。
お客様の希望を細かく言語化、何度も打ち合わせをして仕事を進めていくのだが、当然、期限内に収める必要があるため、メンバー内にピリピリとした空気が漂うこともしばしば。
何故かそういう時期に限って子供が度々熱を出す。
仕事はギリギリ、子供の世話のやりくりもギリギリになっていった。
それでも「今が自分にとって大事な時や」と自覚し、自分のことを一番後回しにして突き進む毎日。
今までのように、努力すればこの状況を必ず突破できると信じていた。
ところが・・・、無理に無理を重ねた生活は、わずか3か月しか続かなかった。
体に異変が現れたのだ。
気づいたのは朝、ベッドから体を起こそうとした時「あれ・・・?、頭がフラフラする・・・?」
起き上がると、まるで雲の上を歩いているようでまともに歩けない。
「これはめまい?」一瞬考えて「最近ちょっと頑張りすぎたからなぁ。」と気づいた時にはもう遅かった。
「雲の上を歩いているようなフワフワしためまい」これは何?
子供を起こして仕事に行く準備をしようと焦るものの、体がふらふらして言うことを聞かない。
「これは困った。どうしよう・・・。」
何とか夫に助けを求め母にもすぐに連絡、急遽来てもらうことに。
会社に連絡して休みをもらうことにした。
「とにかく今日はゆっくり休みなさいよ。」と母にピシリと言われ甘えることに。
一日中ベッドの中で安静にした。
横になっているとめまいを感じないので、久しぶりにゆっくりと眠れた。
「やっぱり睡眠不足はあかんわ。」と痛感。
翌朝「たくさん寝たからもう大丈夫やろ。」と起き上がってみた。
でもやっぱりフラフラして、平衡感覚はおかしいまま。
何とか頑張って起き上がったものの、とても仕事に行ける体調ではない。
夫と母に「一日寝たけど治らんかった。悪いけど今日、病院に行かせてもらっていい?」と再び相談。
会社にもその旨を伝え、タクシーで病院へと向かった。
「こんなにフラフラするなんて、大きい病気やったらどうしよう。」不安で胸が張り裂けそう。
病院に無事到着したものの、今度は受付の前で困惑。
「あれ?めまいって何科に行けばいいの?」
しばらく考えたが「ほかに病気が見つかるかもしれんし。」と内科にかかることに。
内科では問診と血液や尿などの一般的な検査を受けたが、特に異常なしだった。
「かなりお疲れのようですね。めまい止めの点滴をしましょう。」と点滴を受けることに。
数時間後、有難いことにずいぶんめまいが軽くなった。
医師からは「これで様子をみて、まだめまいが治まらなければ来てください。」とめまい止めの薬を処方された。
次の日は何とか起き上がれるまでに回復。
ようやく出社し仕事に戻ったものの、フワフワした感じは残っていた。
めまいには「グルグル」と「フワフワ」の2種類があるらしい。その違いは?
「薬飲んでるのに、まだ治りきらへんなぁ」1週間たっても何かの拍子にめまいを感じる。
「困ったな」と思いながらスマホで検索していると、めまいには「グルグルめまい」と「フワフワめまい」があると書いてあった。
グルグルめまい(回転性めまい)
内耳と視覚と筋肉からなる体のバランスを保つ平衡機能の異常により起こる。
耳や脳の病気が原因のことが多く、代表的なものにメニエール病がある。
突発性難聴の場合は、めまいに加えて吐き気などもみられる。
フワフワめまい(非回転性めまい)
脳梗塞や脳血栓といった脳血流障害だけでなく、高血圧・うつ病やストレス過多など心因的な原因の場合もあるので注意が必要。
「内科の検査では異常なしって言われたけど、ストレス過多もめまいの原因になるなんてショック・・。」
考え込んでいると、何かがふとひらめいた。
「そうそう、めまいに効く漢方薬があるって前に聞いたことあったよなぁ。」と。
「漢方薬」「東洋医学」で試しに検索。
するとたくさんの漢方薬の名前に交じって「鍼灸」という言葉がヒットした。
「鍼灸か・・・。」
なんとなく気になって「鍼灸」を検索すると「鍼治療を受けたらめまいが治まった」という一文が。
「ふ~ん、鍼灸治療でめまいが良くなるんや、不思議。」
今まで考えたこともなかったので、ハッキリ言って疑わしい。
「鍼治療でめまいが治まる」って本当?
漢方薬を一通り調べたけど、どうしても「鍼灸」が気になり「一度、鍼灸院に行ってみるのもありかな?」と思い直した。
「松戸市 鍼灸院 めまい」と検索してみると「統園鍼灸院」がヒット。
ホームページには「女性の院長でめまいのスペシャリスト」とある。
「女性の院長先生だったら、仕事の悩みも聞いてもらえるのかな。」期待が膨らんできた。
続けて読んでいくと「強固な肩コリや首コリはめまいを誘発する」という一文が。
心当たりがありすぎるので衝撃だった。
院長先生の話として「めまいで来院された患者さんの体は、首肩は当然として背中や腰、ふくらはぎとほぼ全身カチカチに凝っています。コリをやわらげて血流やリンパの流れを改善させることは、私たち治療家にとって最も得意とする分野です」とも。
コリやリンパの流れの悪さがめまいの原因にもなるなんて、初めて知った。
今後、めまいで困らないために今考えたいこと。
さらに「ただ症状を治すだけで満足しません。再発させないことを目指します」という心強い言葉にも惹かれた。
統園鍼灸院では、すべての患者さんを院長がひとりで責任を持って治療してくださるというのもGOOD。
「今度こそ治る気がする」確信をもって統園鍼灸院に予約の電話をした。
予約を取り、3日後に訪れた。
統園鍼灸院ではもちろん鍼治療が主体。
体の奥の深いコリを鍼の力である程度ゆるめた後、マッサージや整体で仕上げをするスタイルとのこと。
丁寧な問診のあとの鍼を打ってもらうのだが、全身に温かさが流れてついウトウトしてしまうほど気持ちがいい。
次に行われる整体では、固まっていた全身がグーンと伸びた。
治療後は、首・肩・腕にはめていた硬い鎧をすっぽりと外したような軽さ。
久しぶりに、どこか遠くに歩いて行きたいようなウキウキした気分になった。
家で簡単にできるセルフリハビリをじっくりと教えてもらい治療が終了。
この「セルフリハビリ」が再発させない秘訣なんだと理解し、安心して帰途についた。
その後は「セルフリハビリ」が正しくできているのかのチェックを兼ね、1週間ごとに合計3回治療を受けた。
3週間後の今は、驚くことにめまいをほとんど感じない。
ただ仕事などで疲れてくると首や肩が重くなってくるので、先生に教わったリハビリをちょこちょこ行うとスッキリする。
「今後は、セルフリハビリをしてもめまいが治まらないようなら治療に来てね。」と言われている。
今回学んだのは、ひどい首コリや肩こりはめまいにつながることと、ずっと仕事を続けるためには「必死で努力する」だけではダメなこと。
でもひとつ確実に良かったと言えることもある。
それは統園鍼灸院に出会えたこと。
先への見通しが立って目の前に道が開けたような気がする。
これからも周りの人たちと統園鍼灸院の助けを借りて、仕事と子育てを両立していきたい。