風薫るさわやかな毎日ですね。
当院は院長と受付がともに50代ということもあり、美容鍼のお客様は40歳以上の年代の方が多いです。たるみ、しわ、
ほうれい線などお顔のトラブルが気になるお年頃です。
うちの娘が美容鍼したいというんだけど
お電話下さったのはとても若い声の母親らしき人。
うちの娘が小顔になりたいと言っているので予約をお願いします。
はい、美容鍼ですね。失礼ですが、娘さんはおいくつですか?
えーっと娘は16才です。
わかりました。では某日の某時間のご予約と言う事で。
ごく普通に予約の対応をさせてもらったのですが、電話終了後、女子高生=エステ=美容鍼という概念が腑に落ちず、当日どんな少女が姿を見せてくれるのか、奇妙なわくわく感で妄想が膨らむ一方です。
昭和の女子高生と言えば、日焼けした部活女子というイメージで、お化粧に本格的に目覚めるのは女子大生デビューといった風潮でした。平成も30年近く過ぎると、何もかもが低年齢化しているのでしょうか。
さて、予約当日。どんな感じの子かなあ。ひょっとしてタレント志望の子かななど妄想を膨らませてお待ちしていると、ほどなくして姿を表した少女は、今時の小顔で足の長いすらっとした女子高生でした。しかもセシルマクビーでファッションもばっちり。本当に色白で華奢な感じのかわいい女子高生です。
みんな普通にエステいってるよ
どうして美容鍼に興味を持ったの?
クラスメートみんなやってるし。
みんな?
2.3人かなあ。
そうでした。そうでした。私もだれか一人でも同じことをやっていたら、そんなのみんなやってるよと女子の頃母親に反抗していた時期ありました。ありました。
ふーん。お顔のどこが気になるの?
そりゃ、みんな小顔になりたいでーす。
なるほどねとわかったようで今一つわからないなんとも不可解な感情をいだきつつ、院長にバトンタッチ。
小顔はね、こうしてアーしてこうしてつくるのよ。
院長もさすがに50代のマダムに対する説明とは明らかにちがった切り口で小顔矯正のノウハウを伝授しています。
ふーん。そうなんだ。がんばってやってみる。
ちょうど春休みの時期だったので気持ちに余裕があったのでしょう。女子高生はちゃんと真面目に一週間ごとに通院してくれて、院長の指示どおり実行しているなあと言う努力の跡が見られました。
しかし、残念なことに新学期スタートとともにパタッとこなくなりました。
その女子高生は今どうしてるのかなあ。小顔はもう飽きちゃって、次は足やせとかに目覚めて他のエステにかよってるのかなあ。まあ、色んな事に興味を持ってあれもしたいこれもしたいというのが10代の特権だろうから、若いうちはどんなことにもわくわくしながらチャレンジしてほしいと思います。
そんな中でこれは!とピンと来たものはとことん続けてみて将来の職業選択のきっかけになればいいのかなあとふとそんな気がしました。
今日も最後までお読み下さりありがとうございます。あべ