こんにちは、松戸市六高台にあります統園鍼灸院で受付をしている田村です。冬の気配を日に日に感じる毎日です。
私は毎週末になると”アツアツ”の鍋を食べて”ほっこり”しています。体もあたたまるし野菜はたくさん食べられるし良いことずくめでしょ冷えは万病のもとと言いますから。皆様も週末鍋はいかがでしょうか
さて今回は、せっかく調子よくなられたのに、”もういいや”と自己判断され治療を中断してしまった結果、すっかり元のもくあみになっちゃったお気の毒な患者さんのお話です。
五十肩 針治療で効果があったのですがー
I男さん54才男性。都内に通勤する事務職の方です。初めての来院は、平成24年の夏。ギックリ腰でした。このギックリ腰は幸いな事に1回の施術で良くなりました。2回目の来院は平成26年9月に「右肩が、どうも五十肩らしいんだよね。」とのことでした。そして五十肩も2回程施術を受けると「わぁおラクになったよ」とごきげんなご様子です。
間をおいて院長はI男さんに、こう言いました。「ラクになったのは素晴らしいね。でもね。痛みがないというのと肩関節が通常に作動できているというのは、全く別の話なんですよ。多分、今みたいに痛くてどうしようもない時だけSOSという感じだと、だんだんSOSの出番が増えてくるでしょうね。」「じゃあどうすればいいのですか?」「そうですねぇ。肩関節の動きが通常のレベルに戻れるよう週1回のペースで治療を続けてみることをおすすめします。」
するとI男さんは「先生の話はすごく理解できるんだけど高いよねぇ」と院長と話をしているのが聞こえてきます。そこで院長から、これからの治療計画の提案があったようです。「それならI男さん、あなたは自律神経とはほとんど関係はないようですが、慢性疾患ということで週1度指示通りに通院して下さるなら特別に自律神経専用の回数券コースで治療しますよ。これならそんなにお金の面、気にしないでいいでしょ~。」
するとI男さん「それじゃぁ~体がラクになりたいのでお願いしますよ」と即決早速、翌週から自律神経専用の回数券コースでの治療となり肩の具合は、みるみる良くなって行くのがはためにも伝わってきます。
I男さんの方から「オレさぁ。家事分担で皿洗いしてるんだけど、ここで治療してもらうようになってから肩が辛くなくなったんだよね」「趣味のジョギングも楽しいんだ」と笑顔で話かけてくれるようになりました。「すごいですねぇ家事もしてジョギングも楽しめるなんて最高じゃないですかぁ家庭円満で申し分ないですね」
と答えるとI男さん「まぁ、そうだねぇ」と、ちょっと照れくさそうだけど、まんざらでもないニコニコ笑顔でした。そして真面目に週1度通っていたI男さんに院長は「I男さん、大分良くなってきたから自信が持てるようなら月2回のペースでもいいし、不安だと思うなら週1で継続的にしていってもいいと思うけど、どうしましょうか?」と治療計画についての提案をしました。
するとI男さん、自信がついたのか月2回のペースで来院されるようになりました。ところが・・・・・2カ月もたたないうちに”パタッ”とお見えにならなくなってしまいました。「急に来なくなっちゃたけどI男さん大丈夫かなあ?」と院長と二人して、とても心配していました。
五十肩 やっぱり効果のキープは通院期間を守ること
そうこうして時は流れ、秋も深まった半年ぶりの平成27年11月上旬、I男さんから治療の予約が入りました。「先生、首・肩のコリがひどくて。しかも両耳共耳鳴りがするんだけど。」と。院長は「ありゃ~。首も肩も見事に”カチカチ”だねぇ途中で治療をやめてしまったから、すっかりもとのもくあみ状態ですねぇ。今日は、ある程度まではリセットさせてもらいますが、またこのまま放っておくと同じパターンの繰り返しになっちゃうよね。」
とI男さんと話をしながら治療を続けています。I男さんご自分で中断してしまったという痛いところをつかれたからなのか消え入りそうな声で「はい」と・・・
そして治療後、院長はI男さんに「今後どういった治療スケジュールで来院したいですか?もし今後、私の指示通りに通院できないのなら自律神経専用の回数券の発行はむずかしいですねぇ。」とI男さんに判断を伺っているようです。するとI男さんは「自分で勝手に【まあ、大丈夫だろう】と通院しなくなってしまい、結局はかえって悪化させてしまったから週1回のペースで治療に来たいです。お願いします。」と決めたようです。
院長は「じゃあ、回数券を発行しますから週1回”キチン”と来院して下さいね。」と諭しているようです。施術室から出て来たI男さん、受付でお会計をする時私に”ヒソヒソ”と話かけて来ました。「あ~あ。おこられちゃったよ~。」と。笑いながら。失礼ながら、どことなく「いたずらっ子」のようです。
私もつられて笑ってしましました。そして私が「I男さん。院長の愛情ですよ。よかったじゃないですかぁ。」するとI男さん「えへへ」と頭をかきながら「そうかなぁ」とまんざらでもなさそうに見えます。
その後”キチン”と真面目に週1回通院していらっしゃいます。誰しも自分では良くなって「もうこれで大丈夫だろう」と思ってしまいますが院長の会話をそばで聞いていると「体は毎日使っていくうちに必ず疲れてきて放っておくと痛みに変わってしまうんだなぁ」とよくわかります。
一度、自己判断を間違ってしまったI男さん。これからは、週1回の治療で痛みの少ない毎日を送っていただけるとうれしいなと思っています。最後までお読み下さりありがとうございます。田村