こんにちは、松戸市六高台にあります統園鍼灸院 院長 市野統園です。これから、毎月1本ブログを書きます
毎日の大半の時間を、治療の事や治療院経営に関わる事を考えて過ごし、あっと言う間の1日、1週間、1カ月、1年気がつけば治療家デビューして17年目の春巡って来ました。
たくさんのおかげ様にささえられて
浮き沈みの多い私達の業界の中で17年間、統園鍼灸院の看板を守ってこられたのは、私自身のヤル気が大前提ですが、それを支えて下さった家族、スタッフ、取引先業者の方々、そして参加させて頂いた各勉強会で熱意いっぱいの御指導をして頂いた講師の先生方、セミナー仲間などなど言い出したらきりがないくらい、たくさんのおかげ様に支えられて今日があるんだなあと改めて、そう感じております。
やってる事は10年前も今も大して変わらない。しかしマインドは年々進化しています
患者さんの状況に応じて、ちょっとずつ違った治療方法になるのですが、治療の基本は、まず針をして一定時間置針する。このスタンスは開院以来、筋を通しており将来も多分変わらないと思います。
はたから見ると、ごく簡単そうに見えます。きっと。首周辺に数本、腰周辺に数本ポンポンと針を刺していって10分ほど休んで頂く。ただそれだけですから。
実はここまでの施術で主訴の8割はラクになっています
肩こり、頭痛、腰痛その他いろんな症状のケースに対しても、最初のアプローチはすべて同じ。たまに見学に来られる先生方から「たったこれだけのことで、ビフォアーVSアフターが全然違うんですね!?」とびっくりされますが術理を説明すると、なるほど!!と腑に落ちるみたいです。
鍼のセミナーは、言葉のわからない外国に突然やって来たような世界!?
陰陽五行、相生相克、補瀉迎隋、生成化育、多血多気、陽明胃経、肝火上炎???どうです。チンプンカンプンでしょ!?講義中 先生は、わけのわからない四文字熟語をペラペラ話されるのですが、もう頭がまっ白になりそうなわけのわからない言葉の連発。
さらに実技は・・・・・。ただただ理論を説明しながらツボに針を刺していく。たまにちょこっとひねったり、抜きさししたり。モデル患者さんは治療後「あ~とてもラクになりました。」と喜んでおられますが、さて明日から私も同じように出来るかと問われると???
これは、今から20年前鍼灸学校1年生当時の想い出話しです。
365日×3年=針ざんまいの生活でした
当時私は、大阪の吹田と言う所に住んでまして、学校のある天神橋筋6丁目(通称 テンロク)までは電車1本、20分で通える環境でした。知り合いの紹介で、鍼を勉強するならここが良いよ。と紹介されたのが、学校近くのテンロク商店街入り口にあった「陳景雲治療院」の大橋先生。(大橋先生のセミナーは、今も開催されているようですが、テンロクの治療院は、今はありません。奥様の秀香先生は心斎橋で鍼灸院開業されてます。フェイスブックでお友達です!!)
まあ、こんな感じで月~土曜日は、学校に通い 毎週日曜日は、大橋先生のセミナーを終日受講という調子で365日×3年間テンロク通いの学生生活でした。
首と腰は身体のバランス調整点だ!!を発見
そもそも治療院はゴマンとありまして、針治療も数多くある治療法(カイロ、あんまマッサージ指圧、オステオパシー、○○流整体etc)の中の選択肢のひとつにすぎないし、さらに言えば針治療の考え方、アプローチの仕方は鍼灸師の数だけ存在すると言ってもいいでしょう。
ただなぜか、はじめから根本にせまるアプローチは首と腰だと言うひらめきがあって、20年間そのスタイルを崩してしないと言うことは、再現性があるのだと思っています。
なので、はたから見てる限り鍼灸学校1年生であった20年前から、ちっとも成長と言うか変化していないように見えるでしょう。
しかし本当に大事なのは、どこに針を刺すかではなく、自分が選んだツボとどんな想いで寄り添うか。そう、まさに寄り添うかと言うマインドが鍵なんです。
お世話になった先生方に御礼を言いたくて
何だか、わかりにくい偉そうな事を連々書いて参りましたが、今の境地に至るまで、当然いろいろな先生方からの奥深いご教授を賜わった事は言うまでもありません。
針の第1歩は、陳景雲の大橋先生でした。中医学のご教授誠にありがとうございます。
おかげ様で、市野は千葉県松戸市で がんばってます!!
門下生だった鹿島先生や野尻先生とフェイスブックで交流させて頂いています。
次回は、古典鍼灸の神様と尊敬されてました故・藤本和風先生のことをお話させて頂きます。
最後まで、お読み下さりありがとうございました。 市野 統園