こんにちは統園鍼灸院受付のあべです。
今回は、「燃え尽き症候群から見事復活をされたある主婦のおはなしです。」
K美さんは、部活に励む男子高校生のお母さん41才です。お仕事は飲食店で、接客業に従事しつつ仕事の合間には近くに住む高齢のお母様の世話もされています。
とにかく「忙しい」が口グセで待合で待っている間も、ソワソワと落ち着かない感じです。
「毎朝4時前に起きて、息子のお弁当を作ってから駅まで車で送ってるの。」「仕事が忙しくてなかなか休めないの」「母の世話を理由にして友達との約束を断わりたくないの」ザッとお聞きしただけでもこんな感じ・・・
「いったい、いつ休んでいるんだろう。」と心配してしまうほどのスケジュールでした。
燃え尽き症候群 気持ちだけが前へ前へと空回り
K美さんは、「子供を産んでからずっと骨盤がゆがんでいるような気がしている。」ということで、O脚が気になることもあり「骨盤矯正コース」を始めることになりました。
施術が終わった後は、院長と共に大きな鏡で「立ち姿」を確認するのですが、K美さんは初回から「うわぁ全然違ううれしい~」と、とても喜んで帰られました。
その後は、週に1度の施術で「ずっと立っていても腰が痛くなくなったの~」という状態まで回復したK美さん。5回の回数券が終わる日「私、次は部分やせのコースをしてみたい。二の腕とウエストが気になるから。」と院長に申し出ました。
ところがここで院長から「ちょっと待った」の返事が。K美さん自身は「すっかり良くなったので、次は美容の方へ」と考えたようなのですが、院長は「やっと骨盤が整ったところなので、生活リズムが今のままだとここでやめてしまうと”アッ”という間にもとに戻っていまう。もう少し続ける必要あり」と判断したようです。
院長と話し合って納得したK美さん。もう少し骨盤矯正のコースを続けることになりました。相変わらずの忙しいスケジュールの中、時間を見つけて週に1度”キチン”と通われていたK美さんでしたが1カ月後・・・
「ちょっと行けなくなったので、しばらく休みます。」とK美さんから電話がありました。その後、プツリと来院されなくなったのです。
「どうしたのかなぁK美さん。」心配した院長は1カ月後「K美さん調子はいかがですか。最近お見えにならないので心から心配しております。」と手紙を書きました。でも、K美さんが来院されることはありませんでした。
燃え尽きて はじめてわかった自分の心とカラダ
季節は巡りある日のこと、突然K美さんから予約が入りました。前回来られてから半年近く経っています。「この半年間どう過ごしてたの?心配してたんだよー。」と院長が声をかけます。
すると、言いづらそうに「実は、うつ状態になって家から出られなくなっていたんです。」と答えるK美さん。「ここに来られなくなった頃から、どんどん仕事が忙しくなって休みの日なのに出勤になったりして・・・つらくて、やめたいと言っても人がいないから困ると言われて・・・そうこうしているうちに仕事にも行けなくなっちゃたんです。」とK美さんは続けます。
黙ってK美さんの話を聞いていた院長は、次のように切り出しました。「K美さん、今まで本当によく頑張ってきたねぇ。でも、限界超えちゃったみたいだね。」「はい。今はそう思います。」とK美さん。
「まぁ、終わったことは終わったこと。今はゆっくり身体をリセットして、次はブラック企業につかまらないように慎重に選んでいこう」と院長はK美さんを励ましました。
燃え尽きて気がついた ゆとりが大事
さぁ、また週1回の骨盤矯正の再開です。驚くことに回を重ねる度にどんどんK美さんの顔色が良くなり、受付でも元気に話をされるようになりました。そして2カ月たった現在では、「毎週ここに来るのが楽しみなの。」と言っていただいています。
そんな様子のK美さんと接していると、再就職という次のステップへ行かれるのも近いんじゃないかな?と感じます。きっと大丈夫これからも院長とともに、患者さんの心と体の健康の応援団として存在したいと思う受付の私達です。 あべ